くたびれた背広と禿げあがった頭の加齢臭たちよ

 

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僕は毎朝5時に起きて走ることにしている。ようやく寒さもやわらいだ3月に入ってからは毎日走っている。

 

早朝5:30の空気は澄んでいる。こんな澄んだ空気を全身で受けながら走る心地よさは、一度はまったら病みつきになる。

 

僕はあえて街中、それも街道沿いを走るようにしている。路面の凸凹感とか、急な坂道、陸橋のアップダウンなど、山中を走るトレイルランニングを想定するには街中が適していると思っているから。完全に舗装されているジョギングロードでは、路面の微妙な変化を感じることが出来ない。だからやはりランニングは一般道に限る、と勝手に思い込んでいる。

 

そんな僕一押しの街中ランニングの最大の難点と言えば、間違いなく信号機になるだろう。流れに乗って走れている時の赤信号ほど興ざめするものはない。しかしそれも早朝パワー、やってはいけないことだが、車も少なく、赤信号もノンストップで走ることができる(ただし警察署の前の信号だけはきちんと止まるようにはしている)から、僕はやっぱり早朝ランが大好きだ。

 

そんな気分爽快早朝ランだが、見たくない光景もやっぱりある。それが早朝バスを待つ背広姿のおじさんの列。くたびれた背広と禿げあがった頭が並ぶ、加齢臭の列。

 

早朝5:30である。こんな早い時間からバス停に並んで何が嬉しいのか。だいたい40代~50代の男性、パッと見のその外見からも仕事ができる雰囲気は、一切漂っていない。むしろリストラリストに載っていそうなその風貌をみるたびに、人生って楽しいですか?聞いてみたくさえなる。

 

僕の家の近辺は駅から2㎞以上離れているから、くたびれ背広の加齢臭たちはバスを使うんだろうけど、そもそもこの程度の距離であれば本数の少ない早朝のバスを待っている間に歩いてしまえば駅に着くと思う。成人男性であれば20分程度で歩くことが可能なはずだ。

 

だけど、彼らは歩かない。バスを待ちながら携帯でゲームをしているのである。その何も考えずにバスを待ち続けてしまっているその様が完全に終わっているのである。僕ならこうする。まずバス代はきっちり会社から頂く。だけど定期券などは買わず、浮いたお金でチマチマ投資する。

 

↓参考記事

shirosan425.hatenablog.com

 

それから駅まで20分の距離を歩く。歩くことで運動にもなるし、朝の新鮮な空気を吸い、すっきりした脳みそで会社に向かうことができる。そうすることで、気持ちよく一日の業務をスタートすることもできる。まさに一石二鳥だ。

 

くたびれた背広と禿げあがった頭の加齢臭たちよ、なぜに歩かないのだ。そのバス停で無駄に携帯ゲームで時間を潰すメリットはどこにあるというのだ。

 

僕ももうすぐ40歳を迎え、彼らと同じ年齢へと一歩近づくことになる。頭髪力だけには抗うことができないから、仮に禿げあがったとしてもオシャレハゲを目指したい。くたびれた背広などには袖を通さず、Pコートの襟をパツンとおっ立てて歩きたい。携帯ゲームに勤しむくらいならビジネス書を読んで一つでも知識を増やしたい。結論だけ言えば何がなんでもダサい親父にはなりたくない、そういうことだ。

 

僕は明日も早朝の街中を走る。早朝の新鮮な空気と加齢臭を吸い込みながら。