僕たちは子どもの「今やって」を無視してはいけない

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僕には5歳と3歳になるふたりの女の子がいる。言葉も覚えはじめ、やりたいことも明確になりだしている彼女たちに対して「ちょっと待って」をいっさい通用しない。僕がトイレに入っている時だって、お風呂に入っている時だって、「おとう、○○やってぇ~」とせがんでくる。大人にとってはどうしようもない些細なことでも、彼女たちにとってはとても大事なことであり、今、その瞬間に解決したい事案のひとつということに他ならない。

 

しかし大人はこう言ってしまうのである。

「ちょっと待っててね。これ終わったらやってあげるから。」と。

 

 

僕は、このちょっと「待っててね」を極力言わない努力をしている。

 

一つには彼女たちにとって一分一秒を争う大事なことを、ないがしろにしてしまうと、単純に彼女たちが失望してしまうから。

それがたとえスライスチーズのビニールカバーを剥がすことだったり、すき家のお子様セットのおもちゃを探すことであったりしても最優先で対応することを心がけている。

 

もう一つの理由は自分自身が「今やる癖」を身につけたいから。

物事の優先順位をつけることなく、目の前のことにすぐに着手し、こなしていく癖を徹底的に身につけていきたいから。子どもたちの「今やって」に先送りは存在しない。「今」ではなくてはダメなのだ。これはビジネスの世界に通じるひとつの真理だと思っている。

 

僕には数人の部下がいるけど、彼、彼女たちの「ちょっといいですか?」を僕の都合で「あとにして」とは言わないように心がけて実践するようにしている。

 

なぜって。

 

だって、彼、彼女たちにとっての「ちょっといいですか?」は、彼、彼女たちにとっては大事なことであり、上司である僕がないがしろにしてしまった先に信頼関係は生まれないから。

 

もちろん、手とり足とり全ての業務を教えることはないし、手助けすることもない。ただ彼、彼女たちが業務を少しだけ効率よく仕事ができるように手助け程度の助言をするたけだ。それで結果をだしてくれればベストだし、仮に結果を出すことができなくても、経験値を積んでくれればそれでよいと思っている。

 

今夜もきっと子どもたちの先送りを許さない、あれやって、これやって、のリクエストを浴びることになるだろうけど、疲れたなんて言わずに、疲れた顔も見せずに、粛々と彼女たちの要望に答えてあげたいと思う。

それだけで彼女たちは喜んでくれるわけだし、僕自身の成長にもつながるのだがら。